モバイル

モバイルは便利だけどサポートは大変です

「モバイルしたい」という声はよくあります。私自身、ノートパソコンを積極的に持ち歩いて仕事をしていた時期があるため、その便利さはよくわかります。しかし、パソコンで扱える情報が増え、そして、その重要性が相当高いものになってしまったため、モバイルには紛失や盗難に対する守りをかなり厚くしなければならないようになってしまいました。

一言で言えば「セキュリティ」ですが、具体的な方法は幾つも存在しています。まず大切なのは、自社におけるセキュリティについての考え方(ポリシー)を定める事です。そして、具体的な方法はそのポリシーを満たす形のものを採用する、という事になります。

極端な例ですが、「情報の電子媒体での持ち出しは禁止」と決めてしまえば、ノートパソコンはデータの保存が出来ない物、もしくは、シンクライアントタイプの物を採用し、データにアクセスする際は必ずネットワーク経由にする、という方式が考えられます。勿論、利用する場所に必ずネットワーク接続する事が出来るという条件がついて来るため、通信回線の確保や、その出入口の認証、暗号化等、それらの検討、導入が必要になってくるでしょう。もっとも、この手の技術は流行のまっただ中なので、その気になって検討すれば幾らでも選択肢はあるはずですので、予算と要件に合わせてそれなりの物はすぐに構築出来るでしょう。

さて、そんなこんなでモバイル環境が実現したとして、そこで一番大変になるのは、恐らく社内ヘルプデスクでしょう。何故なら、モバイル利用者の大半はコンピュータに関する知識レベルが高くないでしょうし、かつ、何かあった場合にはそれらの人がどういう状況で何をしているのかを自分自身が社内ヘルプデスクに説明しなければならないという状況に陥ってしまうからです。利用者からすれば、「今ここで使えなければ意味がない」という事を地球の裏側から伝えてきたりするわけですが、あらかじめ準備が出来ていない事であれば対応出来ないという事も多々発生してしまうでしょう。

そんなわけで、特に直接手が出せないモバイル環境のサポートをする場合に大切なのは、「転ばぬ先の杖」です。それは、「社内ヘルプデスクメンバの十分な知識習得」「利用者への念入りな事前説明」「より多くの状態想定とその準備」「実際に持ち出す前の動作確認」という感じです。はっきり言って面倒で工数も掛かりますので、モバイルしなければならない理由とその事業効果を考えてどこまで実施するかを決めれば良いでしょう。

次回もよろしくお願いします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)