ハードウエア

メモリを増設すべきか、パソコン本体を買い替えるべきか?

パソコンの値段は安くなったとは言え、会社の資産である以上は簡単に買い替えられるものでもありません。しかし、少し古いパソコンはメモリが512MB、下手をすれば256MB程度の物が現役で稼働しており、自宅で使っているパソコンの方がよっぽど快適という状況になってしまっている会社は沢山あるのではないでしょうか。

私自身、WindowsXPを使っていると感じるのは、「512MBは最低ラインだけど、イマドキの2GBが標準で売られているパソコンはメモリを積みすぎのような気がする。」という事です。何故なら、メモリを512MB搭載したパソコンで作業を使っていると、アプリケーションの数や種類によってはハードディスクへのスワップが頻発し、一気にパフォーマンスが低下して実質的に使い物にならないレベルに陥ってしまうためです。元々512MBしかメモリを積んでいないパソコンですから、ハードディスクも今時の物に比べれば少ない容量でアクセスも遅く、色々な意味でロースペックへの不満が一気に爆発してしまう可能性大です。

そこで、メモリを購入して増設するという選択肢が考えられます。この場合、パソコン1台につき数千円あれば倍以上のメモリを搭載する事が可能で、頻発していたスワップを一気に解消させる事が出来るでしょう。しかし、そのパソコンをあと何年使うのかという事や、メモリだけ増設して快適に感じるのは一瞬だけであるとか、その辺りの事情をよく考えなければなりません。

「メモリは消耗品として購入しておけば、パソコン本体がリースアップする時には取り外して他の用途に使えるだろう。」という事を考える場合も多いかもしれませんが、その時点で取り外したメモリを搭載出来るパソコンがどれぐらい社内に残っているかと言えば恐らく殆どないでしょうし、最新のパソコンはメモリの規格が変わって使えないでしょうから、結局はゴミになってしまう事でしょう。

さて、そんなこんなで今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

●購入時にスワップが発生しない程度のメモリを搭載する
●スワップが発生するようであればナルハヤでメモリを増設する

もしかしたら、読者の皆さんは意外と思われたかも知れませんが、私は日々の見えにくいストレスが数千円の出費で解消するなら、それを優先させるべきだと考えます。ハードディスクのアクセスが減ればハードディスクの寿命も伸びて故障率も下がるでしょう。そのパソコンを使い続ける間、1日でも早く増設する事で、メモリ自身の活用の時間を長く、利用者のストレスを低くする事が出来ます。

ただし、これはきちんと「構成管理」出来ている事が条件です。どのパソコンにいつのタイミングで導入したメモリをどういう形で増設したか、をきちんと管理出来る仕組みがなければ、闇雲に増設してはいけません。会社で物を買う以上、それがどこでどういう状態で使っているかを管理し、そして、その効果はどうなのかをきちんと判定して次に活かす必要があるからです。勿論、故障した時の交換や修理(メモリは保証期間が長い物が多い)を迅速に行うためには、それらの管理が必須ですし、「速くなって良かったね。」だけで終わらしてしまうのでは、社内ヘルプデスクの意味も薄れるというものです。安価な買物でも必ず費用対効果を具体的な数値で表して検証し、会社として最適な投資による快適な業務遂行が行えるようにしていきましょう。

次回もよろしくお願いします。

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ハードディスクが壊れたら、、、どうするか?

パソコンは壊れます。特に致命的なのは、ハードディスクが壊れてデータが読み出せなくなってしまう事です。残念なことに、ハードディスクや電源のような、「物理的に動く」「常時使用している」ような部品は、パソコンの中では非常によく壊れる部品であるため、「特に致命的」なんて大袈裟に書いた事が現実に起こる可能性は比較的高いわけです。

そこで、考え方としては、2つあります。「故障を防ぐ」ようにするか「故障しても良い」ようにするかです。「ハードディスク」に限って言えば、「故障を防ぐ」ために出来ることは「RAIDにする」「衝撃を与えないようにする」「空調に気をつける」ぐらいしか思い浮かびません。しかも、そのどれを行ったところで故障が0になるわけでもないため、ここは「故障しても良い」を選択する方が簡単、かつ、確実にデータが読み出せなくなった場合の損失を防ぐ事が出来そうです。

そこで、一番安直な方法は「大切なデータはバックアップを取りましょう」となりますが、それを利用者に委ねてしまってはいけません。社内ヘルプデスクとしては、「ハードディスクが壊れた事による損失を最小にする」という事を掲げ、具体的な仕組みによりそれを実現するのが良いでしょう。

結論から書くと、データの保存には必ず「ネットワーク接続の外部ストレージ」を使いましょう、という事になります。ファイルサーバ上できちんとアクセス権限が制御できるのであれば、「マイドキュメント」をネットワーク上のディレクトリに変更してしまうというのもありでしょう。利用者には常に作成したファイルをファイルサーバに保存してもらう仕掛けにしておけば、パソコンが故障してもデータが確実に取り出せる事になります。また、別次元の話になりますが、パソコン本体紛失時のデータ漏洩も少なくする事が出来るというおまけもつきます。勿論、外部ストレージは「RAID」や「バックアップ」により、データ破損が発生しないようにしておく事が大切ですが、大切なデータを集中管理するとなれば、それなりのお金をかけても良いでしょう。

また、自動的にバックアップが取れる仕組みを活用するのも1つです。(Dropboxのような)オンラインファイル共有の仕組みを用いれば、保存したデータは全てオンライン上のフォルダと同期されます。その時点でバックアップが取れている事になるため、パソコンのハードディスクが故障しても影響なしです。しかも、別のパソコンからでも手軽にアクセス出来るため、仕事の場所を選びませんし、データの同期はネットワークに接続されている時に行われるため、ネットワークに繋がっていなくてもデータにアクセス出来る利点があります。

さらに一歩踏み出して考えると、そもそもパソコンにデータを保存しなくて良い仕組みを利用するという事も可能でしょう。たとえば、Webメイルにしてしまえば、メイルのデータはパソコンに保存する必要がなくなります。(Google ドキュメントのような)オンラインドキュメントツールを使えば、それらのデータもパソコンに保存する必要がありません。

しかし、結局の所これらの仕組みを用いたとしても、利用者が好き勝手なデータの保存方法をしてしまうと意味がありません。それは、利便性と安全性を天秤にかけると仕方がない側面もあるため、社内ヘルプデスクとしては「推奨する方法に対する保証」を明確にして、「その他の方法に対しては努力はしますが保証は出来ません。」というところを明確にアナウンスして、実際にそれを使うかどうかはリスクを含めて利用者自身に判断させる、というところまで持っていくと良いでしょう。

次回もよろしくお願いします。

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