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2009年5月

メモリを増設すべきか、パソコン本体を買い替えるべきか?

パソコンの値段は安くなったとは言え、会社の資産である以上は簡単に買い替えられるものでもありません。しかし、少し古いパソコンはメモリが512MB、下手をすれば256MB程度の物が現役で稼働しており、自宅で使っているパソコンの方がよっぽど快適という状況になってしまっている会社は沢山あるのではないでしょうか。

私自身、WindowsXPを使っていると感じるのは、「512MBは最低ラインだけど、イマドキの2GBが標準で売られているパソコンはメモリを積みすぎのような気がする。」という事です。何故なら、メモリを512MB搭載したパソコンで作業を使っていると、アプリケーションの数や種類によってはハードディスクへのスワップが頻発し、一気にパフォーマンスが低下して実質的に使い物にならないレベルに陥ってしまうためです。元々512MBしかメモリを積んでいないパソコンですから、ハードディスクも今時の物に比べれば少ない容量でアクセスも遅く、色々な意味でロースペックへの不満が一気に爆発してしまう可能性大です。

そこで、メモリを購入して増設するという選択肢が考えられます。この場合、パソコン1台につき数千円あれば倍以上のメモリを搭載する事が可能で、頻発していたスワップを一気に解消させる事が出来るでしょう。しかし、そのパソコンをあと何年使うのかという事や、メモリだけ増設して快適に感じるのは一瞬だけであるとか、その辺りの事情をよく考えなければなりません。

「メモリは消耗品として購入しておけば、パソコン本体がリースアップする時には取り外して他の用途に使えるだろう。」という事を考える場合も多いかもしれませんが、その時点で取り外したメモリを搭載出来るパソコンがどれぐらい社内に残っているかと言えば恐らく殆どないでしょうし、最新のパソコンはメモリの規格が変わって使えないでしょうから、結局はゴミになってしまう事でしょう。

さて、そんなこんなで今回のポイントをまとめると、以下のようになります。

●購入時にスワップが発生しない程度のメモリを搭載する
●スワップが発生するようであればナルハヤでメモリを増設する

もしかしたら、読者の皆さんは意外と思われたかも知れませんが、私は日々の見えにくいストレスが数千円の出費で解消するなら、それを優先させるべきだと考えます。ハードディスクのアクセスが減ればハードディスクの寿命も伸びて故障率も下がるでしょう。そのパソコンを使い続ける間、1日でも早く増設する事で、メモリ自身の活用の時間を長く、利用者のストレスを低くする事が出来ます。

ただし、これはきちんと「構成管理」出来ている事が条件です。どのパソコンにいつのタイミングで導入したメモリをどういう形で増設したか、をきちんと管理出来る仕組みがなければ、闇雲に増設してはいけません。会社で物を買う以上、それがどこでどういう状態で使っているかを管理し、そして、その効果はどうなのかをきちんと判定して次に活かす必要があるからです。勿論、故障した時の交換や修理(メモリは保証期間が長い物が多い)を迅速に行うためには、それらの管理が必須ですし、「速くなって良かったね。」だけで終わらしてしまうのでは、社内ヘルプデスクの意味も薄れるというものです。安価な買物でも必ず費用対効果を具体的な数値で表して検証し、会社として最適な投資による快適な業務遂行が行えるようにしていきましょう。

次回もよろしくお願いします。

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ハードディスクが壊れたら、、、どうするか?

パソコンは壊れます。特に致命的なのは、ハードディスクが壊れてデータが読み出せなくなってしまう事です。残念なことに、ハードディスクや電源のような、「物理的に動く」「常時使用している」ような部品は、パソコンの中では非常によく壊れる部品であるため、「特に致命的」なんて大袈裟に書いた事が現実に起こる可能性は比較的高いわけです。

そこで、考え方としては、2つあります。「故障を防ぐ」ようにするか「故障しても良い」ようにするかです。「ハードディスク」に限って言えば、「故障を防ぐ」ために出来ることは「RAIDにする」「衝撃を与えないようにする」「空調に気をつける」ぐらいしか思い浮かびません。しかも、そのどれを行ったところで故障が0になるわけでもないため、ここは「故障しても良い」を選択する方が簡単、かつ、確実にデータが読み出せなくなった場合の損失を防ぐ事が出来そうです。

そこで、一番安直な方法は「大切なデータはバックアップを取りましょう」となりますが、それを利用者に委ねてしまってはいけません。社内ヘルプデスクとしては、「ハードディスクが壊れた事による損失を最小にする」という事を掲げ、具体的な仕組みによりそれを実現するのが良いでしょう。

結論から書くと、データの保存には必ず「ネットワーク接続の外部ストレージ」を使いましょう、という事になります。ファイルサーバ上できちんとアクセス権限が制御できるのであれば、「マイドキュメント」をネットワーク上のディレクトリに変更してしまうというのもありでしょう。利用者には常に作成したファイルをファイルサーバに保存してもらう仕掛けにしておけば、パソコンが故障してもデータが確実に取り出せる事になります。また、別次元の話になりますが、パソコン本体紛失時のデータ漏洩も少なくする事が出来るというおまけもつきます。勿論、外部ストレージは「RAID」や「バックアップ」により、データ破損が発生しないようにしておく事が大切ですが、大切なデータを集中管理するとなれば、それなりのお金をかけても良いでしょう。

また、自動的にバックアップが取れる仕組みを活用するのも1つです。(Dropboxのような)オンラインファイル共有の仕組みを用いれば、保存したデータは全てオンライン上のフォルダと同期されます。その時点でバックアップが取れている事になるため、パソコンのハードディスクが故障しても影響なしです。しかも、別のパソコンからでも手軽にアクセス出来るため、仕事の場所を選びませんし、データの同期はネットワークに接続されている時に行われるため、ネットワークに繋がっていなくてもデータにアクセス出来る利点があります。

さらに一歩踏み出して考えると、そもそもパソコンにデータを保存しなくて良い仕組みを利用するという事も可能でしょう。たとえば、Webメイルにしてしまえば、メイルのデータはパソコンに保存する必要がなくなります。(Google ドキュメントのような)オンラインドキュメントツールを使えば、それらのデータもパソコンに保存する必要がありません。

しかし、結局の所これらの仕組みを用いたとしても、利用者が好き勝手なデータの保存方法をしてしまうと意味がありません。それは、利便性と安全性を天秤にかけると仕方がない側面もあるため、社内ヘルプデスクとしては「推奨する方法に対する保証」を明確にして、「その他の方法に対しては努力はしますが保証は出来ません。」というところを明確にアナウンスして、実際にそれを使うかどうかはリスクを含めて利用者自身に判断させる、というところまで持っていくと良いでしょう。

次回もよろしくお願いします。

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新しいOSに乗り換え時に気をつけたい事

毎週土曜日更新なのですが、昨日(2009.05.16)の更新が漏れました。単なる忘却です。申し訳ございませんでした。

さて、世の中ではWindows7の評価版が一般配布され、なんとなく話題になっていますね。個人的にはXPで十分という状況なのですが、さすがにXP搭載パソコンの入手が難しくなってきており、かつ、今後の流れを考えるとVistaと違ってWindows7は必須だろうと考えられます。そこで、評価版を入手して手持ちのパソコンに入れてみた所、非常にあっさり動いてしまって驚きました。インストールがここまで手間要らずになったのは歓迎すべき事なのですが、同時に、デフォルトの値がどれぐらい適切なのかという事が少し気になったりしました。

新しいOSの登場は社内ヘルプデスク泣かせです。個人的に使っているパソコンを自分で最新環境にするのは楽しい事かもしれませんが、業務で使う道具であるパソコンのOSを変更する事は、必ず業務に何らかの影響を与えてしまうからです。

最低でも考えなければならないのは、以下の4つです。

1.アプリケーションソフトウエアの動作保証
2.(ActiveDirectory等の)管理環境の変更
3.OS入れ替え作業
4.利用者教育

特に1番は重要で、市販品、オーダーメイド品共に、アプリケーションソフトウエアが「動く」という事と「動作保証されている」という事は大違いだという事です。せっかく保守契約を結んでいたととしても、動作保証外のOSで動かして発生した障害は保証されない場合も多々あるでしょう。それは、メイカーとしても、OSの機能を呼び出した時の返答が同じであるかどうか分からないため、その検証を行わなければ保証出来ないという都合があるからです。勿論、OSだけでなく、そこで動かしているJavaやデータベースへの接続ソフトウエアのような各種ソフトウエア全体が新しいOSで正常に動作する事が保証されていなければなりません。市販品をカスタマイズしているような場合では、市販品は新しいOSの対応版が出るとしても、カスタマイズ版を新しいOSに対応させるのは有償だったりしますので、さらに注意が必要です。

社内ヘルプデスクが新しいOSを導入する際、その視点には必ず「業務が正常に行える事を保証する」ということが必要です。新しいOSでは「先進的な技術」や「セキュリティの強化」が実現出来るかもしれませんが、それにより業務が止まってしまっては会社が存続出来ません。何に対して何処に保証してもらうかを見極めて、それにかかる費用と効果を天秤に乗せて新しいOSへの乗り換えを検討していきましょう。

次回もよろしくお願いします。

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どういう形態のパソコンを購入すべきか

情報元が何処だったのか忘れてしまったのですが、世の中の企業で新規に導入するパソコンはノートタイプがかなり高い割合を占めているという記事がありました。確かに、パソコンの性能も上がり、ノートパソコンでもGBオーダのメモリが搭載出来るようになり、かつ、それが安価になっています。わざわざ広い場所が必要になるデスクトップパソコンに比べれば、ノートパソコンの方が良いと判断できる場合も多いでしょう。

高解像度大画面であるとか、特殊な拡張カードを搭載するとか、そういった業務要件に関わる話は抜きにして、社内ヘルプデスクにとって、デスクトップパソコンとノートパソコンはどう違うかを整理してみると、恐らく、日々の運用を考えた場合は、ノートパソコンの方が圧倒的に運用負荷が低いのではないかと考えられます。

・保管のための場所を取らない
・持ち運びが容易
・結線の必要が少ない

しかし、良い事ばかりというわけでもありません。実は、良い事は悪い事の裏返しだったりもするので、注意が必要です。

・付属品を紛失してしまう
・盗難に遭う可能性が高い
・一部の破損が全ての故障と同じ扱いになる
・リプレイスは一式全てとなってしまう

結局の所は、先程抜きにした業務要件と、社内ヘルプデスクの運用負荷と予算を全て合わせた上でどれにするかを考えなければいけません。しかし、往々にしてパソコンを購入しようとする時は、社内ヘルプデスクの運用負荷を考えずに機種選定してしまったりもします。購入から廃棄までトータルで考えてどういう物を選ぶのがベストかという事について、きちんと評価出来るような情報収集と意見の提出も、社内ヘルプデスクの仕事のひとつだと思います。

次回もよろしくお願いします。

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社内ヘルプデスクと新入社員教育

世の中ではゴールデンウイークです。システム、特に、運用の仕事をしている人は連休でも夜間を含めたシフトで勤務していたりする事が多いのではないかと思います。社内ヘルプデスクの場合は、社内の利用者が休みなら休みとなったり、人数を減らしたり、そういう状況が多いのかも知れません。

春は新しい出会いの季節です。少し規模が大きい会社では、人事系の部署が新入社員教育を行った後、各部署へ新人が配属されるという流れになるのでしょうか。教育期間はさまざまだと思いますが、ゴールデンウイークの連休が近づくとそろそろ、という会社が多いのではないかと勝手に思っています。(気のせいかもしれません。)

イマドキの新入社員はパソコンを使える人が多いというのは事実だと思います。しかし、仕事で使うパソコンはプライベートや学校で使ってきた使い方とはかなり勝手が違うものです。詳しい人に関しては、会社で指定したメールソフトしか使えないであるとか、勝手にソフトウエアをインストールしてはいけないであるとか、これまで自由にやってきた事が一気に制限される事にストレスを感じる場合もあるでしょう。また、「これぐらいは出来るだろう」と感じているような事でも、実は全く出来ないという場合もよくある話です。たとえば、「Excelが使えます」と言って入社してきたとしても、「Excelで仕事ができる」とは別次元だという事に気づくまで、そう時間がかからなかったりするわけです。

もし可能であれば、社内ヘルプデスクが新入社員に対するパソコン教育を担当させて貰うのが良いと私は考えています。「教育する」という目的を明確に設定する事ではっきりした業務の形を打ち出す事が出来ますし、毎年このタイミングで社内事情を整理して資料にまとめるきっかけにもなります。現場に配属された新人が現場でパソコンの担当者をやらされる事も多いでしょうから、あらかじめ顔見知りになっておくには絶好のチャンスです。退職者のパソコンの撤去やアカウントの停止、新入社員のパソコンの準備やアカウントの作成等、色々と忙しい時期ではありますが、この時期、このタイミングでしか出来ない事をうまく活用して、日頃の業務をやりやすくするという視点で考えてみては如何でしょうか。

今回の記事は公開のタイミングが遅かったかもしれませんね。すいません。

次回もよろしくお願いします。

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